YouTube再生中でもPCが突然シャットダウン?
再生しっぱなしのPCが朝には電源オフ?
夕方、Microsoft EdgeでYouTubeの動画を流しながらPCを放置していたのですが、翌朝見てみるとPCの電源が切れていました。
しかもスリープではなく、完全に電源が落ちていた状態でした。再生しっぱなしなので動作していたはずなのに、これは何かおかしいと思い原因を探ることにしました。
スリープ設定は「適用しない」だった
まず最初に疑ったのは電源設定。Windows 11の「電源オプション」を確認したところ、使用している「高パフォーマンス」プランの中で、
– ディスプレイの電源を切る:5時間後
– コンピューターをスリープ状態にする:適用しない
という状態になっており、スリープで勝手に電源が落ちるような設定ではありませんでした。この設定は確実に自分で確認済みです。
電源が落ちる原因として考えられること
ネットで調べてみると、いくつか考えられる原因がありました。
1. Windows Updateによる自動再起動
→ 深夜帯に自動インストール+再起動が入る可能性があるようです。
2. 熱による自動シャットダウン
→ 夏場は熱がこもりやすく、放置中にCPU/GPUが高温になって保護のために電源が落ちることもあるそうです。
3. 休止状態(ハイブリッドスリープ)
→ スリープは無効でも、「休止状態」が動いていた可能性があります。これは見た目上「電源が切れた」と同じように見えます。
4. 電源タップの瞬間的な電圧低下(瞬電)
→ 一瞬の停電やノイズで電源が落ちる場合もあるようです。
5. 電源ユニットの不具合
→ ミニPCなどは小型で発熱や電源制御にシビアなため、電源ユニットの性能や状態も大きく影響します。
コラム:動画を再生していても「ユーザー操作なし」ならスリープ扱い?
意外と知られていませんが、動画再生中でもキーボードやマウスの操作がなければ、Windowsは「アイドル状態」と見なす場合があります。再生しているからといって安心せず、電源設定は改めて見直しておくと安心です。
イベントビューアーで原因を調査
実際に自分の環境で何が起きたのかを調べるために、「イベントビューアー」を使ってみました。
これはWindowsに標準で搭載されている、ログを確認できるツールです。
調べた結果、以下のようなログが確認されました:
– 2025/07/22 8:36頃にイベントID 6008(予期しないシャットダウン)
– その直前にKernel-Power(イベントID 41)も記録されていた
つまり、Windowsが正常なシャットダウン操作を受けずに強制的に電源断されたことが明らかになりました。
その後のログでは、2025/07/23の深夜にMoUsoCoreWorker.exeによるWindows Updateの再起動(イベントID 1074)が発生しており、これは計画された動作なので問題ありません。
うーむ、やっぱり電源かも?
こうして調べていくうちにふと思い出したのが、このミニPCは過去に電源ユニットの不具合で一度交換してもらった機種だったこと。
当時は起動しないトラブルで交換対応してもらったのですが、今回のように突然電源が落ちるというのも、やはり電源ユニットに起因する可能性は否定できないなと感じました。
コラム:電源ユニットは「見えない故障」の温床?
PCパーツの中でも、電源ユニットは症状が出にくく、「突然落ちる」「不定期に再起動する」といった不安定な症状でしか表れないことが多いです。高品質な電源に交換することで、トラブルが一気に解決するケースもあります。
今後の対策
今回のように「再生中だから放置しても大丈夫」と思い込んでいたところで、まさかの電源オフ。調べてみたことで、改めて電源管理の見直しと、ハードウェア側の安定性確保の大切さを感じました。
今後は以下の点を強化していく予定です:
– Windows Updateの自動再起動を制限
– 休止状態を無効化
– 温度モニターツールを導入して熱暴走に備える
– 電源ユニットの不具合再発を警戒しつつ、必要に応じて交換検討
– 必要ならUPS(無停電電源装置)も導入を検討
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今回の件を通じて、ハードウェアの見えないトラブルも含めて、日常のPC運用におけるリスクに気づかされました。今後も何かあったら備忘録として記事化していく予定です。
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