AIとの会話は守られる?Google Workspaceで実現した、データ保護とコスト削減の全記録

スポンサーリンク

AIとの会話は守られる?Google Workspaceで実現した、データ保護とコスト削減の全記録

今日、私の仕事環境に一つの大きな安心がもたらされました。それは、AIとの対話を、情報漏洩の懸念なく行える環境がようやく整ったからです。

これまでも、日々の情報収集や文章のアイデア出しには、個人アカウントでGoogleのAIアシスタント「Gemini」をかなり活用していました。しかし、その便利さとは裏腹に、常に心のどこかで「この会話データは、AIの学習に使われているのではないか?」という不安が拭えませんでした。私の仕事は、お客様から機密性の高い情報をお預かりする性質上、その懸念は無視できないものでした。

さらに、ヘビーユーザーであるがゆえに、時折「1日の使用量制限」に達してしまい、いざという時に使えなくなる、という実用的な悩みも抱えていました。この二つの課題を解決するため、私は法人向けの安全なAI利用環境を構築することを決意しました。

スポンサーリンク

目標:会話データを保護し、利用制限のないAI環境を構築する

調査の結果、この目標を達成する最適解は「Google Workspace」を独自ドメインで契約することだと分かりました。Googleは、WorkspaceにおけるGeminiの利用に関して、「お客様のコンテンツは、お客様の許可なく生成 AI モデルのトレーニングに使用されることはありません」と公式に明言しており、これが契約の決め手となりました。

参照:
Google Workspace における生成 AI のプライバシーとセキュリティ

契約プランと費用の確定

今回私が契約したのは、「Google Workspace Business Standard」プランです。このプランは、ユーザー1人あたり2TBのクラウドストレージや独自ドメインのメールアドレスなど、ビジネスに必要な機能が揃っています。

公式サイトでの価格は、日本では1ユーザーあたり月額1,760円(税込)で提供されています。幸いにも、インターネットで「Google Workspace プロモーションコード」と検索していくつかのサイトを調べたところ、新規契約者向けのコードを見つけることができました。これを利用した結果、初年度の料金に10%の割引が適用され、最初の12ヶ月間は月額1,584円(税込)で利用できることになり、想定より安価に契約できたのは大きな収穫でした。

参照:

アカウントの使い分けと環境構築

個人用と法人用のアカウントをスムーズに使い分けるため、以下の環境を構築しました。これが、日々の業務効率を格段に向上させる重要な一手間でした。(法人用といっても会社組織では無い個人事業主です。独自ドメインを持っていたのでそのドメインで契約しました。)

Chromeプロファイルの追加とショートカット作成:
個人用アカウントとは別に、法人用アカウント専用のChromeプロファイルを追加しました。これにより、ログイン情報やブックマークが完全に分離され、アカウントの切り替えミスがなくなります。

  1. Chrome右上のプロフィールアイコンをクリックし、「+追加」を選択。
  2. 新しいプロファイルに法人アカウントでログイン。
  3. プロファイルの設定画面(設定Googleアカウントプロファイルのカスタマイズ)で、「デスクトップ ショートカットを作成」をオンにする。
  4. 起動後、タスクバーのアイコンを右クリックして「タスクバーにピン留めする」。

Gemini有効化の最終ステップ

当初は、管理者コンソールで複雑な設定が必要だと考えていましたが、2025年に入ってからのGoogleの方針転換により、Business Standardプランには追加料金なしでGeminiの主要機能が含まれるようになっていました。

そのため、管理者コンソールで何か特別な設定をする必要は、実はありませんでした。行ったのは、以下のシンプルな手順です。

  1. 法人用アカウント専用のChromeプロファイルでブラウザを起動。
  2. そのブラウザで gemini.google.com に直接アクセスする。

たったこれだけで、「プライバシーも企業の会話データも、安全に守られます」というメッセージが表示され、法人向けのデータ保護が適用されたGeminiが利用可能になりました。

個人事業主がAIの会話データを守るためGoogle Workspaceを契約。2025年9月時点でのGemini Business Standardプランの料金、割引、簡単な有効化手順を解説します。

これで、個人アカウントで感じていた漠然とした不安から解放され、守秘義務を遵守しながら、心置きなくAIという強力なツールを業務に活用できる環境が整いました。また、個人用と法人用のアカウントを使い分けることで、使用量制限を気にすることも少なくなりそうです。この記録が、同様の課題を抱える方の一助となれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました