【実機レビュー】LinkBuds Clipの「2つの致命的弱点」と最適解。FreeClip 2から乗り換えて分かった罠

Sony LinkBuds Clipの箱

朝のウォーキングの準備として、スマートフォンとLinkBuds Clipを手に持ち、期待に満ちた表情の女性

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長年待ったSonyのイヤーカフ。私の結論と「2つの誤算」

待ちに待ったSonyの新型イヤーカフ型イヤホン、LinkBuds Clip(WF-LC900)。2026年2月16日に購入し、早速メイン機であるiPhone 16 Pro Maxとペアリングして毎朝のウォーキングで使い倒しています。

前回の記事でお伝えした通り、私はこれまでHUAWEI FreeClip 2を愛用していましたが、「冬のフード干渉による落下不安」からSonyへの乗り換えを決意しました。

2026年2月現在、数日間じっくり使い込んだ私の結論を先にお伝えします。「歩くためのイヤホンとしては最高。しかし、公式のウリである機能には、いくつか知っておくべき『クセ』がある」ということです。

実際に使ってみて初めて分かった、カタログには載っていない「ボイスブーストの罠」や、HUAWEI FreeClip 2と比較して見えてきた「意外な弱点」がありました。高い買い物で後悔しないよう、私が現場で感じたリアルな戸惑いと、それを解決した「自分なりの最適解」を包み隠さず共有しますね。

LinkBuds Clipのスペック表やアプリ画面を指差して解説する女性

※安全のための事前警告(屋外でのイヤホン使用について)
※本記事は、執筆時点での公開情報および著者の実体験に基づく情報提供を目的としています。屋外でのイヤホン使用時は、周囲の交通状況や環境音に十分注意し、各自治体の条例等を遵守して安全第一で行動してください。

【筆者からの親切な追記】
いくらオープンイヤー型で外の音が聞こえるとはいえ、音量を上げすぎると車の接近に気付けないことがあります。「音漏れ低減モード」等を使うとさらに環境音が聞こえにくくなる場合があるため、ウォーキング中はスタンダードモードで「周囲の音が自然に入ってくる音量」に留めておいてくださいね。(※2026年4月施行の改正道路交通法における自転車への青切符制度導入の観点からも、安全な音量での使用を強く推奨します)

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【基礎知識】LinkBuds ClipとFreeClip 2の公式スペック比較

Sony LinkBuds Clipのケース

私のリアルな検証に入る前に、まずは両機種の「カタログスペック」での違いを整理しておきます。

項目 Sony LinkBuds Clip (WF-LC900) HUAWEI FreeClip 2
重量(片耳) 約6.4g 約5.1g
防水・防滴 IPX4(防滴レベル) IP57(防塵・防浸レベル)
装着検知(自動停止) 非搭載 搭載
対応コーデック SBC, AAC SBC, AAC, L2HC

この「重量の差」や「装着検知の有無」が、実際のウォーキング環境でどう影響するのか、詳しく解説していきます。

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期待の「ボイスブースト」の罠。私が「スタンダード+カスタムEQ」に行き着いた理由

私がLinkBuds Clipに期待していた大きな理由の一つが、人の声を聞き取りやすくする「ボイスブースト」機能です。主にYouTubeやPodcastの音声コンテンツを聞きながら歩く私にとって、これは神機能になるはずでした。

男性ボーカルが耳に刺さる?低音カットのリアルな感触

結論から言うと、確かに人の声の帯域はグッと持ち上がります。しかし、低音と高音がバッサリとカットされるため、全体的に「乾いたスカスカの音」になってしまいました。

意外だったのは、男性の音声の方が耳に刺さる(甲高く聞こえる)という現象です。女性の声はほとんど気にならなかったのですが、男性の声だと不自然な高調波が強調されるような感覚があり、長時間のリスニングでは少し耳が疲れてしまいました。バックグラウンドにBGMが流れている動画ならまだしも、声だけのコンテンツではこの「乾いた感じ」が悪目立ちします。

解決策:イコライザー(EQ)調整で化ける「自分専用の音」

結局、静かな早朝のウォーキング環境においては、無理にボイスブーストを使わず「スタンダードモード」のままが一番耳に優しいという結論に至りました。

ただし、スタンダードモードのデフォルト状態(ノーマル)のままだと、特に音楽を聴く際に低音が物足りなく感じます。
これを解決するには、専用アプリ「Sound Connect」のイコライザー(EQ)機能を使うのが大正解です。低音を少し持ち上げ、自分のよく聞く配信者の声質に合わせて中音域を微調整する。この「カスタマイズ」を行うことで、他のレビュー系動画の音声も劇的に聞き取りやすくなりました。イコライザーは自分好みにいじり倒して使うのが吉です。

ちなみに、「音漏れ低減モード」も試しましたが、全体的に音がこもってしまうため、私は封印しています。

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HUAWEI FreeClip 2と比較して分かった、LinkBuds Clipの「2つの弱点」

Sony LinkBuds Clipのクッション付となしの比較

HUAWEI FreeClip 2から乗り換えたからこそ、ハッキリと気付いてしまった「使い勝手の差」があります。購入前に絶対に知っておくべきポイントを2つ挙げます。

誤算1:耳から外しても再生が止まらない(自動停止の不在)

HUAWEI FreeClip 2は、耳からイヤホンを外すとスッと音声が止まり、再度つけると続きから再生される「装着検知」がありました。コンビニのレジなどでサッと外すときに非常に便利だったのです。

しかし、LinkBuds Clipは耳から外しても再生が止まりません。
ケースにカチャッと収納して初めて接続が切れ、再生がストップします。また、ケースから取り出して耳につけても自動で再生は再開されません。「外したら止まる」という動作に慣れきっていた私にとっては、ここは正直ちょっとマイナスポイントでした。

LinkBuds Clipには装着検知がないため、耳から外しても音が止まらず慌ててケースにしまう様子のイラスト。

誤算2:圧倒的な「最大音量」の差と公式レビューの真実

もう一つの大きな違いが「音量」です。

HUAWEI FreeClip 2は、音量をMAXにすると「めっちゃうるさい!」と感じるほどの爆音が出ます。一方、LinkBuds Clipは、iPhone 16 Pro Maxの音量を最大にしても「少し音が大きいかな」というレベルに留まります。

具体的には、LinkBuds ClipはiPhoneの音量を80%程度まで上げれば実用的で十分に楽しめるのですが、HUAWEI FreeClip 2なら60%の音量で同等以上の音圧感が出ます。
Sony公式のオーナーレビューを見ても、「音量が小さい」という声が散見されますが、これは事実です。

とはいえ、Spotifyで音楽を「ながら聴き」したり、音声コンテンツを聞きながら歩いたりする分には十分な音量は確保できています。「爆音で音楽の世界に浸りたい」ならHUAWEI、「中〜低音量でBGM的に楽しみたい」ならSony、という住み分けになりそうです。

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安定感とのトレードオフ?「フィッティングクッション」のリアルな使い勝手

Sony LinkBuds ClipとHUAWEI FreeClip

LinkBuds Clip最大の武器である、脱落を防止する「フィッティングクッション」。この恩恵と引き換えに発生する、日常のプチストレスについても触れておきます。

装着時の「ズレ」がもたらす毎回のプチストレス

フィッティングクッションをつけた状態の安定感は「最強」の一言です。パーカーのフードを乱暴に下ろしても、ビクともしません。落下防止という観点では100点満点です。

しかし、ゴム製のクッションがあるせいで、耳に滑り込ませて装着する際にクッション部分が動いてしまい、非常に着けづらいのです。耳たぶの正しい位置にセットするのに、毎回少しモタついてしまいます。

私の最終結論:「クッションなし」がウォーキングの最適解だった

試行錯誤の結果、現在私は「フィッティングクッションなし」でウォーキングに出かけています。

驚いたことに、クッションを外した状態のLinkBuds Clipでも、アーム自体の剛性がしっかりしているため、HUAWEI FreeClip 2よりも耳に安定して留まってくれるのです。
「装着のしやすさ」と「十分な安定感」のバランスを取るなら、パーカーを着ない季節や、過度な激しい運動をしない限り、クッションなしでの運用が最もストレスフリーでおすすめです。

イヤホンを耳から外しても音楽が止まらず、少し焦りながらケースを探す様子

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Bluetooth接続とケースの使い勝手(iPhone 16 Pro Max環境)

通信の安定性については、文句なしの合格点です。
iPhone 16 Pro Maxをデスクに置いたまま、約10メートル離れたトイレに行っても、音声が途切れることなく快適に通信を維持してくれました。DSEE(圧縮音源の高音質化機能)は「Auto」設定のままで運用していますが、バッテリー消費も極端に早くなる印象はなく、日常使いとして非常に優秀です。

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最後に:LinkBuds Clipの弱点を理解し、「最高の相棒」へ育てる運用ルール

LinkBuds Clipは、万人向けの完璧なイヤホンではありません。しかし、「弱点を理解して運用でカバーする」ことで、手放せない最高の相棒へと進化します。私が実践しているルールをまとめます。

  • 音声コンテンツ: ボイスブーストは合わなければ即オフ。スタンダードモード+EQ調整で自分好みにする。
  • 着脱時の操作: 耳から外したら、そのままにせず「必ずケースに戻す」クセをつける(バッテリー消費防止)。
  • 装着スタイル: 普段は「クッションなし」で快適に着脱。冬場のフード着用時や激しい運動時だけクッションを装着する。

この3つを守るだけで、圧倒的な軽快さと「落ちない安心感」を両立した、完璧なウォーキング用イヤホンが完成します。HUAWEIから乗り換えて、本当に良かったと実感しています。

LinkBuds Clipを快適に使うための3つの運用ルール(EQ設定、ケース収納、クッションなし運用)の図解

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